ご依頼いただく前の状況
今回ご依頼いただきました O・T様は東京都にお住いの男性の方でした。
賃貸条件として、
- 賃料:46,000円
- 敷金:92,000円
に対して、不動産管理会社から、
- 室内クリーニング費用:39,960円
- 床材補修費:114,912円
- クロス張替え費用:69,120円
の請求を受けていらっしゃいました。
O・T様はペットを飼育しており、不動産管理会社はそのペットを飼育した結果、床材補修、クロスの交換が必要との判断でO・T様に請求をしてきたようです。
しかしO・T様は床材やクロスに関しても通常損耗の範囲内に収まるキズしかつけていないとの主張がありご依頼いただきました。
ご依頼いただいてからの経過
O・T様から契約書と退去時の写真を送付していただきました。
契約書に書かれていた内容
今回の事例では特約事項に原状回復事項の記載がなく、契約書第21条に、
第21条 (原状回復と明渡し)
①本契約が終了した時は、乙(賃借人)は賃借室を原状に回復し甲(賃貸人)に明渡すこと。この場合は、退去の際の室内クリーニング畳、襖、クロスの張り替え等等、小修繕は乙の負担で行うものとし、乙は立退料その他名目の如何を問わず金銭の請求はしない。
との記載がありました。
次に退去時の写真を拝見しましたが、フローリングに関しては細かなキズはありましたが、ペット飼育の為のキズというよりも普段使っていればつくであろうキズであり通常損耗の範囲内と判断しました。またクロスに関してはそもそもキズもついていない状態で、とてもキレイに使っていましたので、もちろん返還請求することになりました。
(後日談として不動産管理会社はペットのにおいがクロスについたので、クロスの張替え費用を請求していたようです。ペットをタバコのヤニと一緒にされても・・・)
上記を考え、今回の契約内容の場合、賃借人に対して通常の原状回復義務以上の負担を課す場合に求められる要件を満たしていないこと、またO・T様が部屋をきれいに使用していたことも考慮にいれ、国土交通省のガイドラインに則った精算による、敷金全額返還の電子内容証明郵便を作成・送付致しました。
結果
電子内容証明郵便送付後、貸主の方からO・T様宛に敷金全額、並びに日割り賃料の返金分の振り込みがあった旨報告いただきました。
O・T様は現在東京に住んでいらっしゃいますが、前居住地が遠方だったため、万が一内容証明郵便での返還が出来なかった場合、少額訴訟を提起するのが負担になってしまう状況でしたが、1回の通知で解決できたことをとても喜んでいただけました。
お客様の声
O・T様からいただいた『お客様の声』をご紹介致します。
- ① 弊所のサービスは満足できましたか(下記からお選びください)
- とても満足 満足 普通 少し不満 不満
- ② 上記ご質問で『とても満足』『満足』を選ばれた方のみ。どこに満足いただけましたか?
- とても丁寧な対応をしていただいたおかげで、安心できました。
- ③ 上記ご質問で『少し不満』『不満』を選ばれた方のみ。どこが不満でしたか?
- –
- ④ NEXT行政書士事務所に一言お願い致します
- とても話しやすく、丁寧な対応をありがとうございました!敷金も戻ってきて本当に嬉しかったです。
- 本当に、ありがとうございました。